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【転職情報】銀行員の転職理由ランキングと転職先をその道のプロが解説 !

一昔前までは、安定した職業やエリートサラリーマンの代名詞と言われていた銀行員ですが、時代の変化に伴ってその価値観は変化してきました。SBIや楽天に代表されるインターネット銀行が、ITを活用した業務の効率化を図り、手数料水準を下げてきたことや、長く低金利の状況が続き、「貸しても貸しても儲からない」という市場環境がそうさせたのだと、筆者は考えています。今回は、M&A仲介会社の転職に特化した転職エージェントとして多くの優秀な銀行員の方と面談を重ねてきた筆者の経験をもとに、どうして優秀な銀行員ほど飛び出したくなるのはなぜなのか、どこに転職しているのか考察してみたいと思います。

銀行の規模感によって銀行員のキャリアや成長度合いが異なる

メガバンク、第一地銀、第二地銀、信用金庫、信用組合と銀行の規模は様々ですが、顧客に提供できるソリューションの広さと扱える融資額が異なるため、新卒で入行した銀行の力によって、銀行員としてのレベルは変わってしまいます。例えば、100億円の調達をしたいお客様を信金の行員の方が獲得してきても、大半の信用金庫では、その金額は融資することができないため、第一地銀やメガバンクで対応するしかないからです。

このように、銀行員のキャリアや仕事内容は、その方がどんなに優秀でも銀行の能力によってできる仕事の上限を決められてしまうため、優秀であれば優秀であるほど仕事への物足りなさを感じてしまうと思います。

銀行員の転職理由ランキング!転職のプロが解説

筆者は、M&A仲介会社専門の転職エージェントとして、もともとM&A仲介会社で勤務していた経験をもとに、独断と偏見で作成しました。
自分も同じ気持ちだ、というものも含まれていると思いますので、ぜひご覧ください

第3位:人事評価への不満

銀行員の方の転職のきっかけで多いのが、人事考課のようです。どこの銀行でも、入行した時は横並びであったにもかかわらず、その数年後に訪れる人事考課で、出世したグループと出世できなかったグループが発生します。そのタイミングで転職を検討する方が多いようです。銀行は人事が全てということもありますので、銀行員の方にとって、重要な局面ですね。

第2位:先輩・上司の姿を見て、自分の将来が見えてしまうから

先輩や上司の姿を見て、幾つになってもその上の人に頭が上がらない姿を見て、20年後あのようにはなりたくないなと幻滅するケースも多いです。銀行は人事・役職が全てです。ある銀行員の方の話では、「支店長は神様のような存在だ」とおっしゃっていました。特に、人事権を握る方へは、下のひとは頭が上がらないようです。

また、銀行は役員にならない場合、50代中盤で外部出向となることが多く、その後給料が著しく下がることもあり、若手の時から将来の自分の姿を見せられているようで、であれば他のフィールドで仕事を頑張りたいと思う方も多いようです。

第1位:将来への漠然とした不安

銀行は業界再編が進んでいる業界の一つです。地方銀行同士の合併や、将来的な合併を企図した業務提携のニュースが多いですね。また、SBIが買収するケースも増えております。人口が減り、会社が減り、需要が減っていく中で、金融庁の指導のもと、銀行の整理が進んでいるのです。

銀行員の強み

銀行に勤務していたという肩書きにより、優秀な人材だと信頼してもらえる可能性があります。転職先からしても元銀行員というだけで、印象が良くなることが多いです。特に、年齢が高い面接官の場合は更に効果が高く、入社や競争倍率の高い銀行に勤めていたということは、優秀な人材だと判断される可能性があります。

また、入行してからも数ヶ月の研修を受けてきた人材のため、社会人として基礎的な能力が高いと判断される可能性も高いです。元銀行員ということで、事務処理能力の高さ営業能力の高さ、厳しいコンプライアンスなどを守る意識の高さも評価されるポイントになります。

交渉を行うことが多い銀行員の方であれば、依頼内容に対して答えられなかった場合の代替案や得られる結論を、自社で最善を尽くしたということを主張しつつ交渉するスキルを備えているため、交渉ごとに折り合いをつける能力があります。

このように、状況に応じて調整できる能力は、どのような職場であっても必要になるスキルです。

銀行員としては、安心してみていられる状況でないのは明らかで、今の仕事に満足していても、転職を考える人が多いです。

銀行員の方に多い転職先

銀行員の転職先は、財務のプロとしての転職先と中小企業オーナーの営業に慣れている営業マンという二つの道があると考えています。

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、現在優秀な銀行員の方がこぞって転職している業界です。上述の、財務のプロと中小企業のオーナーの営業に慣れているという両方を役に立てることができ、成果を出せば銀行の何倍もの年収を稼ぐことができます。

ちなみに、当社が特化して対応しているM&A仲介業界を見ると、前職の銀行の規模が転職後の活躍に大きく影響するかというと、決してそうではない印象です。それは、銀行員としてのレベルよりも、もっと本質的な対人能力や発想力がM&A仲介会社では求められるからだと考えております。

また、法人営業の経験がある銀行員や、経営者を説得するコミュニケーション能力のある銀行員が適任です。M&A業務では、財務や会計における知識を求められることが多いため、金融スキルを持った人材は優遇されやすい傾向にあります。そのため、自らが中心となりM&A業務が行える、厳しい労働にも耐えられるスタミナがある、スキルを向上したいなどの人物が適しています。

銀行で活躍されている方は、ぜひM&A仲介会社への転職をご検討されてください。銀行にはない自由闊達な環境で思いっきり仕事をすることができると思います。

保険会社

保険会社の営業に転職される方も多い印象です。M&A仲介会社と同じく、稼げるという印象が強いからと、中小企業のネットワークを持っているからだと思います。

しかし、保険会社は実質的な節税商品が多く、法律が厳しくなっている業界です。今後の先行き不安も多く一時期よりは転職希望者の方は減少した印象です。

保険会社では、個人情報やお金をメインに取り扱うため、営業力とお金への知識を持っている銀行員は、優遇されやすくなります。保険会社でも、自社の保険サービスに加入するメリットを顧客に上手く伝え、加入してもらうことが主な業務になるため、銀行員として顧客に融資の営業をしていた銀行員の方には適任です。

事業会社の経営企画

財務のプロとしての転職をされる方に多い印象です。単に融資と言っても、いろいろな融資があるように、銀行の仕事は専門職の一つという考えて方もできると思います。経営企画として、経営の中枢となり、将来的には取締役を目指す方も多いのではないでしょうか。

勤めていた銀行次第では、M&A仲介会社と連携してM&A支援していたり、人材紹介会社と連携して採用活動を支援したりと金融に関係のない業務に携わる銀行もあります。銀行でこのような業務経験がある銀行員は、会社経営に関して多面的な視点を培っている可能性が高いです。融資の判断で複数社の経営状況を見た経験から、会社の状態を客観的に判断できます。

そのため、上記のような業務経験がある銀行員の方は、事業会社の経営企画に適任です。

コンサルティングファーム

こちらも、財務のプロとしての転職に該当します。前段の経営企画と異なるのは、年収が2倍程に上がることが多いです。財務のプロフェッショナルとして、自らの専門性を武器に仕事をするため、年収が上がるのは納得感があるともいますが、採用のハードルも高いです。

いくつか紹介してきましたが、筆者は銀行員の型の転職先にM&A仲介会社をお勧めします!

法人営業の経験がある銀行員の方は、企業や業界の分析資金繰りの管理M&Aサポートなどの幅広い分野で業務知識を所有していることが多いです。このような業務を行っていた銀行員の場合、法人の経営に対して知見があるため、コンサルティングファームに適しています。

いくつか紹介してきましたが、筆者は銀行員の型の転職先にM&A仲介会社をお勧めします!

銀行員として生かせる資格やおすすめの資格

・日商簿記検定(2級以上)

日商簿記検定を取得していることで、高度な商業簿記・工業簿記が扱え、財務諸表を読み取る能力があると判断されます。資格としての知名度も非常に高く、さまざまな業界で評価されることが多いです。

・中小企業診断士

中小企業診断士を取得していると、中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を行える一定以上の経営コンサルティング能力があると判断されるため、コンサルティングファームに転職する際に有利です。

・宅地建物取引士

宅地建物取引士は、すべての銀行員が保有しているわけ、融資する際の不動産担保登記不動産評価などで利用されるため、融資営業を行っている銀行員の方であれば取得している人が多いでしょう。資格取得には、不動産関連の知識を身に付ける必要があるため、不動産業界への転職に活かすことができます。

そもそも、宅地建物取引士を資格所有していなければ不動産の営業はできませんので、不動産業に転職したいと考えている銀行員の方には必要になる資格です。

銀行員から転職すると年収はどう変化する?

銀行員は、年収が高いという世間のイメージも多く、転職する場合に年収がどう変化するのか気になる方も多いかと思います。

銀行員から転職した場合の年収は、転職先の業種や企業により上がるケースもあれば下がるケースもあります。当然のことと言えば当然のことですが、中途採用の場合は給料が未経験状態でのスタートとなるため、銀行員の頃と比べ年収がさがる可能性が高いです。

しかし、銀行員として培ってきたスキルを活用できる職場であれば、年収が上げられることもあります。たとえば、銀行での営業経験を活かし、保険会社で営業成績が良ければ、歩合制の場合に契約分に応じて収入をアップさせることが可能です

そのため、転職により収入を上げたい場合は、銀行員のスキルを活かし収入に反映できる仕事を選ぶようにしましょう。

M&A仲介会社への転職ならキャリアラダー

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