【直接取材】ユニヴィスグループのM&A仲介事業部の藤嶋昴平氏に今後の採用戦略を聞く

ユニヴィスコンサルティングは、多様なサービスを提供することで知られるコンサルティングファームです。

今回は、M&A仲介事業部のディールマネージャーである藤嶋昂平氏に、同社の背景やビジョン、業務内容についてお話を伺いました。

プロフィール：ディールマネージャー　藤嶋昂平 様

＜明治大学商学部を卒業＞

• 大手専門商社にて鉄鋼部門で大手自動車部品メーカー向けの鋼材供給を担当
• 2019年12月からコンサルティング会社でM&Aアドバイザリー業務に従事
• 2021年7月にUNIVISグループにM&Aアドバイザーとして入社

＜UNIVISグループでの活動＞

• 月間数十件の譲渡相談に対応
• 複数のアドバイザリー契約を受託
• 入社5カ月で案件成約を達成

【YouTubeインタビュー】

ユニヴィスコンサルティングの設立背景とビジョン

加藤: M&A仲介を始められた背景を教えてください。

藤嶋: 代表が会計士ということもあり、創立時からM&Aの紹介を行っていましたが、2021年から本格的に開始しました。最初は3人の小規模な形で始めました。

加藤: ユニヴィスコンサルティングはもともと税理士法人からスタートしたのですか？

藤嶋: そうですね。税理士法人としての業務を始めてから、クライアントのニーズに応える形でM&A仲介を本格的に展開するようになりました。弊社はもともと幅広いサービスラインを提供しており、M&AのFAや仲介もその一環として始めました。

加藤: M&A仲介を始める際、ニーズがあってからのスタートだったのですか？

藤嶋: はい、もともとデューデリジェンスや買収ニーズがあり、顧問先からの譲渡ニーズもあったため、これらのニーズを集約してM&A仲介を始めることにしました。特に中小企業のニーズが高かったため、そこに応える形でサービスを展開しています。

仲介とFAの違い

加藤: 仲介とFAとサービスを分けている理由を教えてください。

藤嶋: FAは会社分割やスキーム提案から実務まで広範囲にわたる業務を行うため、仲介とは異なる専門性が求められるからです。FA業務は、より深いコンサルティングと技術的な支援が求められるため、専門的なスキルと経験が必要です。

加藤: 求める人物像も、仲介は営業寄りで、FAはコンサル寄りということですか？

藤嶋: そうですね。その通りです。仲介は営業マインドが強く、FAはより専門的なコンサルティングスキルが求められます。例えば、FAはデューデリジェンスやスキーム提案、会社分割の技術的な側面を担当することが多いため、より高度な専門知識が必要です。

メンバーの特徴とソーシングの方法

加藤: 各メンバーがそれぞれソーシングを行う形ですか？

藤嶋: FAの場合は他のサービスラインからの流入に対応していくことが多いです。FAの場合、デューデリジェンスを含む広義な範囲で業務を行います。価格交渉の有無でFAか仲介かが決まりますが、最近ではスモールキャップのM&AでもFAスタイルを取るケースが増えています。M&A仲介においては、他社仲介会社様のように自身でソーシングして案件を担当します。

加藤: メンバーの特徴について、仲介とFAでどんな違いがありますか？

藤嶋: FAのメンバーは財務会計やビジネスDDの経験が豊富で、仲介のメンバーは営業経験が多いです。現在、仲介部門には約15人、FAS部門には20人が在籍しています。FASには、元々コンサル会社で財務会計を担当していた方や、国税庁出身の方など、専門的なキャリアを持つメンバーが多くいます。

加藤: 仲介業務は他社と同様に一人で行うケースが多いのですか？

藤嶋: 基本的にはOJTで私や成約実績のあるメンバーがサポートします。未経験者が多いため、サポート体制が整っています。特に未経験者には、成約実績のあるメンバーがOJTを通じて丁寧に指導します。

入社の決め手と社内の雰囲気

加藤: どんな理由で御社に入社を決めた方が多いのでしょうか？

藤嶋: 社内の雰囲気が良く、和気藹々とした環境を好む人が多いです。採用の最終面接後に会食を行い、社内の雰囲気を知ってもらうようにしています。

また、稼ぎたいだけでなく、人生設計の一環としてM&A仲介を選ぶ人もいます。

加藤: 入社希望者にはどんな特徴がありますか？

藤嶋: 弊社は「稼ぎたい」というマインドを持つ方よりも、「この仕事を通じて成長したい」「長期的な目標を達成したい」という志を持つ方が多いです。また、社内の横のつながりが強く、他の社員と協力し合える環境が魅力の一つです。特に、性善説に基づいた企業文化があり、やりたいことを実現できる環境が整っています

新卒・中途の研修体制

加藤: 新卒と中途の研修体制について教えてください。

藤嶋: 入社前には課題と資格取得を課し、入社後はOJTでの実務経験を重視しています。新卒も中途も基本的には同じ研修体制です。簿記二級や事業承継M&Aエキスパートなどの資格取得を推奨しています。新卒・中途共に、入社直後は基本的な業務内容や業界知識を学ぶ座学研修を行い、その後はOJTで実際の業務に取り組んでもらいます。

加藤: 独り立ちするまでの流れは新卒と中途で同じですか？

藤嶋: はい、大きな違いはありません。新卒2年目の社員が一年で初成約を達成するなど、優秀な社員が多いです。最初は簡単なテレアポから始め、徐々に難易度の高い業務にチャレンジしてもらいます。実務を通じて学びながら成長できる環境を整えています。

求める人物像とスキル

加藤: 求める人物像について、マインド面とスキル面の両方を教えてください。

藤嶋: マインド面では、人の話を素直に聞けることが重要です。スキル面では、コミュニケーション能力が求められます。面接では、地頭の良さやロジックを持った回答を重視しています。特に、M&A仲介においては、経営者を相手にするため、人として信頼されることが非常に重要です。

加藤: 一緒に働く側としては、人柄が大事ですね。

藤嶋: そうですね。「この人と一緒に働きたい」と思えるかどうかが重要です。特に、弊社では人の話を素直に聞けるかどうかが重視されます。経営者を相手にするため、オーダーメイドで対応することが求められます。

人柄とスキルの重要性

加藤: 面接ではどのように人物を見極めていますか？

藤嶋: 面接では地頭の良さを見ています。咄嗟に投げかけられた質問に対して、ロジカルな回答ができるかどうかが重要です。また、性格やソフトスキルも重視しています。例えば、スポーツをやっている方は体力やメンタルの強さがあり、仕事にも適応しやすい傾向があります。実際、弊社のメンバーにもスポーツ経験者が多く、彼らはチームワークやリーダーシップのスキルを持っています。

社内文化と働き方

加藤: 社内の雰囲気や文化について教えてください。

藤嶋: ユニヴィスコンサルティングの社内文化は、自由と責任が共存しています。社員一人ひとりが自らの意見を持ち、主体的に行動することが求められます。例えば、新しいプロジェクトや挑戦したいことがあれば、それを実現できる環境があります。また、チーム間の壁がなく、協力し合う文化が根付いています。社員同士のコミュニケーションが活発で、困ったときには助け合う風土が特徴です。

M&A業界でのキャリアパスと今後の展望

加藤: 入社後のキャリアパスについて教えてください。

藤嶋: 明確なキャリアパスはありませんが、優秀な社員にはチームを任せる機会があります。業界全体が拡大しているため、チームを持つチャンスも増えています。将来的には経営コンサルティングや他の専門分野に挑戦することも可能です。例えば、M&A業務を通じて得た経験を活かして、クライアント企業の経営層として働く機会もあります。

加藤:他の経営コンサルなどをやりたいという希望もあるのでしょうか？

藤嶋: 現在のメンバーにはいませんが、新卒の長期的なキャリアの中で経営コンサルを希望することもあるかもしれません。その場合は、会社全体として柔軟に対応し、キャリアパスを支援します。弊社では、経営層との距離が近く、直接連携しながら業務を進める機会が多いため、経営視点を深く学ぶことができます。将来的には経営陣としての役割を担うチャンスも広がっています。

ディールサイズと実務面の違い

加藤: ディールサイズについて、他社と違いはありますか？

藤嶋: 弊社ではスモールキャップのディールが多く、一株1円という案件もありました。しかし、最近では10〜30億円のエクイティサイズの案件も増えており、良い傾向だと考えています。また、ユニヴィスコンサルティングでは、他のM&A仲介会社と比較して柔軟な対応が可能です。報酬体系を落として成約実績を上げる取り組みもございます。

加藤: 他社では最低手数料でディールサイズを調整するケースもありますが、スモールキャップに絞る方針ではないのですか？

藤嶋: もともとは報酬体系を低く設定し、成約実績を重視していましたが、現在は幅広いディールサイズに対応しています。これは、クライアントの多様なニーズに応えるためです。また、要件によっては経営コンサルなども対応できるソリューションの広さが強みとなっています。

弁護士や税理士の先生との距離

加藤：グループとして活動されているメリットはございますか？

藤嶋：正直、実務面ではここが一番強みだと感じています。税理士の先生や弁護士の先生が社内にたくさんおり、そして彼らの年代がとても近く、30代も多くございます。気軽に飲みに行き、実務面の勉強になる話を聞き出せるのが他の会社ではなかなかできないことだと思っています。
前職だと、質問しても数日返ってこなかったものがその日中に回答が聞ける環境は、仕事において非常にスピードが生まれます。

最後にメッセージ

加藤: 最後に、御社に入社を希望する方へメッセージをお願いします。

藤嶋: 漠然としていても良いので、お金以外で「こういう事業をしてみたい」「将来社長になりたい」といった意思を持つ人にぜひ来て欲しいです。頑張る理由は非常に重要ですし、弊社はアイデア出しや提案を歓迎する環境が整っています。仲間を作るなら、ユニヴィスは最適な場所です。ユニヴィスコンサルティングでは、一緒に働く仲間を募集しています。皆さんの挑戦をお待ちしています。

ユニヴィスグループとは？

会社概要

グループ名	ユニヴィスグループ（ Univis Group ）
グループ企業	株式会社ユニヴィス 株式会社ユニヴィスコンサルティング 株式会社ユニヴィストータルサービス 税理士法人ユニヴィス ユニヴィス法律事務所 社会保険労務士法人ユニヴィス Univis America LLC. (NY）
拠点	東京本社： 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-8 NTT虎ノ門ビル6階 福岡支社： 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1丁目15番5号 天神明治通りビル3階 305 大阪支社： 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目2番123号 イノゲート大阪9階 名古屋支社： 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-6-23 第三堀内ビル9階 ニューヨーク支社： 405 Lexington Avenue, Suite 910,New York, NY, 10174, USA
TEL	本社：03-6459-0142 税務労務オフィス：03-6316-2843 ユニヴィス法律事務所：03-6459-0267 社会保険労務士法人ユニヴィス：03-6316-2843
FAX	03-4243-3339
MAIL	contact@univis.co.jp
株主	グループ役職員(100%）
代表パートナー	渡邉 広康（公認会計士・税理士） 森 陽平（公認会計士・税理士） 小林 賢介（米国公認会計士）
事業概要	経営支援・会計コンサルティング M＆A仲介・アドバイザリー 税務申告、税務コンサルティング
従業員数	従業員数：187名 会計士等：30名 弁護士：16名 税理士：6名 社会保険労務士：2名

事業概要

ユニヴィスグループは、企業の成長と持続可能な発展を支援する総合コンサルティング会社です。
主な事業領域は以下の通りです：

M&Aアドバイザリー

企業の買収、合併、売却に関する戦略的アドバイスとサポートを提供します。

財務デューデリジェンス

財務状況の詳細な調査と分析を行い、適切な価値評価を支援します。

スキーム構築

最適な取引スキームの提案と実行支援を行います。

PMI（ポスト・マージャー・インテグレーション）

買収後の統合プロセスを円滑に進めるためのサポートを提供します。

ユニヴィスグループは、クライアント企業の多様なニーズに応え、高い専門性と経験を活かして、企業価値の最大化を目指しています。

グループ会社

ユニヴィスグループには、以下のグループ会社があります：

• ユニヴィスコンサルティング株式会社：M&Aアドバイザリー業務を中心に展開し、企業の成長戦略を支援します。
• ユニヴィスキャピタル株式会社：投資業務を担当し、企業の資金調達や投資戦略をサポートします。
• ユニヴィスアドバイザリー株式会社：経営コンサルティングを専門とし、企業の経営戦略や業務改善を支援します。
• ユニヴィスリサーチ株式会社：市場調査やデータ分析を行い、企業の意思決定を支援します。

求人情報

ユニヴィスコンサルティングでは、現在M&A仲介業務を担当する新しいメンバーを募集しています。
以下は、募集内容の概要です。

募集職種	M&Aアドバイザリー／財務DD（デューデリジェンス）担当
職務内容	・M&A案件のソーシング、エグゼキューション ・企業価値評価、財務デューデリジェンス、スキーム構築 ・クライアントへの戦略的アドバイスおよび交渉支援 ・デューデリジェンス業務の実施および報告書作成
求める人物像	・M&A業務に興味があり、成長意欲の高い方 ・財務分析能力や会計知識を持つ方 ・高いコミュニケーション能力と交渉力を持つ方 ・チームワークを重視し、協力しながら業務を遂行できる方
必須要件	営業経験3年以上
勤務地	東京（リモートワーク制度あり）
募集背景	事業拡大に伴い、M&Aアドバイザリー業務の体制強化を図るため、新たなメンバーを募集しています。

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