M&A仲介業界への転職を考えている未経験者の皆さん、書類選考を無事通過し、いよいよ面接準備を始める時が来ました。
しかし、M&A業界は内定率が低いと言われ、どんな質問が来るのか不安に感じていることでしょう。
この記事では、数多くの内定者を輩出してきたキャリアアドバイザーの経験を基に、M&A仲介企業でよく聞かれる質問とその意図を徹底解説します。これを読んで、面接対策を万全にして臨みましょう!
目次
聞かれる質問とその意図は?

M&A仲介業界の面接では、フェーズごとに異なる意図を持った質問が投げかけられます。これを理解することで、効果的な対策を立てることが可能です。
選考の第一関門として、まずは書類選考があります。そこを乗り越えてようやく面接に望むことが出来ますが、書類選考と人事面接・現場面接・役員面接ではそれぞれどのような意図があるのでしょうか?全体を把握することで合格への道筋が見えてくることでしょう。
【書類選考】書類はざっとしか見られない?!
採用担当者は1人当たり5分未満で履歴書・職務経歴書を見る事が多いです。そんな中で正確にその人の人柄や能力を把握することはどんなに能力の高い人でも困難です。
書類選考はこのポジションで働くに当たって、最低限の経験・実績をもっているかどうかで合否を判断しています。たった5分で自分はこれだけの経験をし、実績を持っているんだぞということがアピールできないと面接の機会を貰えずに不合格となってしまいます。
不合格とならないためには、その企業の求める人物像とご自分の経験・スキルがマッチしているということをアピール出来る自己PRを作成しましょう。
【人事面接】一番通過率が低い!
1次面接で一般的に行なわれるのは人事面接です。意図としては書類選考で書いてある経験・実績に相違がないのかを計られます。
そのため、時間配分としては自己紹介5分・転職理由/志望動機10分・キャリアチェック20分から40分・質疑応答5分といった時間配分になることが一般的です。自分がこれまで何を考えて仕事に取り組んできたのか、これでもかと思うほど深掘りされることでしょう。
一度頭で整理して臨むことでスムーズな受け答えが出来るようになります。こちらに関しては(後編)で詳しく解説していきます。
さて1次面接を突破し、次は2次面接です。面接を3回程度行なっている企業は2次面接には現場責任者が出てくることが多いです。
入社したらその人の部下になる可能性が高いので、入社後のイメージをしっかり持って面接に臨みましょう。
現場社員は採用が本業ではないので、人事面接のような形式的な質問は少なくなってきます。自分の人柄を将来の上司に知ってもらい、「一緒に働きたい」と思わせることが出来れば成功でしょう。
この辺りから候補者を見極める段階から入社へ惹きつける要素が強くなってきます。「思っていた業務と違う」という風にならないように、候補者側からも気になることを質問していきましょう。
【役員面接】この会社を信じて働ける?
いよいよ最終面接、面接官は会社の役員が出てくることが一般的です。この段階に来ると会社側が候補者を見極める要素と惹きつける要素が半々ぐらいになってくるでしょう。
自分の価値観や将来のビジョンが本当にこの会社に合っているのかを面接官に伝え、カルチャーマッチをアピールします。
これまでは、実績や経験を聞かれた質問から答えていましたが、ここでは自分の想いをしっかり伝えましょう。
余談:職務経歴書は面接の台本
苦労して作った職務経歴書は、書類選考を通過したらもう使われないかというとそういうわけではありません。面接官は職務経歴書にざっと目を通し、そこで書かれている内容を元に質問を深掘りしていきます。
自分が「聞いてほしい!」「アピールしたい!」と思う実績は分かりやすく書いていないと面接中に日の目を浴びることはありません。自分のアピールポイントを一番分かりやすく伝える項目が『自己PR』になります。
書類作成の段階でしっかり自分のアピールしたいポイントを洗い出して、書類を作成しないと「あっという間に終わってアピール出来なかった。。。」なんてことになりかねません。面接合格を見据えた書類作成を行いましょう。
M&A仲介業界への転職で聞かれる質問の8割はこれ!

M&A仲介業界への転職を目指すなら、押さえておくべき質問がいくつかあります。面接では、未経験者にも関わらずどれだけ業界の知識を持ち、志望意欲を持っているかが厳しく問われます。
ここで紹介する質問をしっかり対策しておけば、M&A仲介企業の面接でよく聞かれる質問の8割はカバーできるでしょう。
このセクションでは、具体的な質問内容とその意図について詳しく解説していきます。これで面接の準備は万全です!
①自己紹介・自己PRをお願いします
面接のスタートはほとんどがこの質問です。ここでのポイントは、明るく端的に自己紹介をすることです。自分が話したい内容を1つに絞って紹介するのが良い方法です。
趣味や仕事内容、強みなどを色々話すと、面接官が何を聞けばいいのか分からなくなるので注意しましょう。
Good回答:聞かれたい内容1つに絞って、1分程度で話せるように!
NG回答:色々話してしまい、結局聞かれたい内容に触れられない回答。 端的すぎて準備してないと思われる回答
オーナーに対して営業できるか、第一印象が悪くないかはこの自己紹介で問われています。
明るく、はっきりとした自己紹介で、営業職にふさわしい印象を与えることが重要です。
②高校・大学・現職を選んだ理由を教えてください
現職だけでなく、意外にも高校選びの理由から聞かれることがあります。一貫性を意識しつつ、M&A仲介業界で評価される価値観を伝えることが重要です。選んだ理由を通して、あなたの意思決定のプロセスや価値観が見られます。
Good回答:一貫性を持ちつつ、M&A仲介業界でも評価される価値観や意思決定方法を伝える内容
NG回答:一貫性がなく、その場の判断で意思決定を行なっている。本音で話しすぎており、建前を使えない。→例:「恋人と同じ大学に行きたかった」
過去の選択が現在のキャリアにどう繋がっているのか、一貫性を持って説明することが求められます。
また、志望動機が明確であり、論理的に考える力があるかもこの質問で見極められます。
③高校・大学で頑張ったことを教えてください
高校や大学で取り組んだ活動やプロジェクトについて聞かれることがあります。この質問では、あなたの努力水準の高さや好奇心の広さを測ることが目的です。学業や部活動、サークル活動、アルバイトなど、自分が一生懸命に取り組んだ経験を具体的に話すと良いでしょう。
Good回答:学生時代に取り組んだ内容でもM&A仲介業界で活かせるスキルや強みが見いだせる内容。「おっすごい」と思わせる。
NG回答:なんとなく学生生活を過ごしていた。趣味などをメインで伝え、M&A仲介で活かせない話が殆ど。
面接官は、あなたがどれだけ情熱を持って取り組んできたか、また新しいことに対するチャレンジ精神があるかを確認します。
継続して努力した経験や、結果を出したプロジェクトについて話すことで、あなたの積極性と問題解決能力をアピールできます。
④現職を選んだ理由を教えてください
この質問では、あなたのキャリアの選択理由や動機を深く理解することが目的です。選択の背後にある価値観や判断基準を明確に説明することで、あなたの職務に対する姿勢や適性をアピールできます。
Good回答:現職を選んだ理由を、具体的なキャリア目標や得たいスキルに結びつけて説明する。M&A仲介業界で役立つスキルや経験を得るための戦略的な選択だったことを強調する。
NG回答:単に求人があったから、あるいは給与が良かったからという理由のみを挙げ、深い考えや戦略が見られない回答。
⑤今回転職を考えたきっかけ・転職の軸を教えてください
転職を考えたきっかけや転職の軸についての質問では、あなたのキャリアの方向性や価値観を理解することが目的です。なぜ今のタイミングで転職を決意したのか、その理由や背景を具体的に説明しましょう。また、転職先を選ぶ際の重要な基準や条件についても明確に伝えることが求められます。
Good回答:具体的なキャリアビジョンや、M&A仲介業界で実現したい目標に基づいて転職を決めた理由を説明する。長期的な視点からの戦略的な選択を強調する。
NG回答:転職の理由が曖昧で、現職に対する不満だけを強調する。具体的な転職の軸や基準が明確でない。M&A業界でなくてもよい転職理由になっている。
面接官は、あなたが厳しい環境でも粘り強く取り組む意志があるかを見ています。M&A仲介業界では結果がすぐに出ないことも多いため、困難な状況でも諦めずに努力を続ける意志の固さが求められます。この質問を通じて、あなたの忍耐力と継続的な努力の姿勢をアピールしましょう。
⑥M&A仲介業界の志望動機・志望理由を教えてください

M&A仲介業界への志望動機や志望理由を問うこの質問では、あなたの業界への熱意と理解度を確認することが目的です。なぜこの業界に魅力を感じ、どのように自分のキャリアと結びつけているのかを具体的に説明することが求められます。業界の特性や自分のスキルセットがどのようにマッチするのかを強調すると効果的です。
Good回答:業界の特性や自分のスキルセットとのマッチングを具体的に説明し、長期的なキャリアビジョンを持っていることをアピールする。
NG回答:表面的な理由や、業界についての理解が浅いことが明らかになる回答。
⑦M&A仲介会社の中での会社選びの軸を教えてください
M&A仲介会社の中でどの会社を選ぶか、その基準について質問されることがあります。この質問では、あなたが事前にどれだけ業界や企業について調査を行い、理解しているかが見られます。自分のキャリアビジョンと企業の特性がどのように一致しているかを具体的に説明することが重要です。
Good回答:会社選びの軸を、具体的な企業の特性や自分のキャリアビジョンと結びつけて説明する。業界や企業についての深い理解を示す。
NG回答:表面的な理由や一般的な基準のみを挙げ、具体的な企業研究が不足していることが明らかになる回答。
少なくともプライム上場の4社との比較は徹底しておきましょう。M&A仲介はオーナー経営者に会う前に徹底した事前準備が重要です。面接を受ける前にどれほどの事前準備を行なってきたのかを示すことが必要です。
⑧M&A仲介業界に入ってのキャリアプランを教えてください
この質問では、あなたが業界での長期的な目標や成長のビジョンを持っているかを確認することが目的です。具体的な目標設定や、どのようにしてそれを達成しようとしているかを明確に説明することが求められます。
Good回答:3年、5年、10年の具体的なキャリアプランを描き、それに向けた具体的なアクションプランを説明する。自己成長と業界貢献の両方をバランスよくアピールする。
NG回答:漠然とした目標や具体性のないプランを述べる。将来のビジョンが曖昧で、成長への意欲や計画が感じられない回答。
⑨仕事で残した成果とその理由を教えてください
仕事で残した成果とその理由を尋ねるこの質問では、あなたの実績とその背後にある取り組み方や考え方を理解することが目的です。具体的な成果を挙げ、その理由を論理的に説明することで、あなたの問題解決能力やリーダーシップ、実行力をアピールすることが重要です。
Good回答:具体的な成果と、その成果を得るために取った行動や工夫を説明する。異業種でも応用可能なスキルやアプローチを強調する。
NG回答:成果が具体的でない、または理由を明確に説明できない。成果が運や他人の助けによるものと見なされる回答。
現職の業界についての理解・仕事に対する考え方などを通して、その実績はM&A業界でも活かすことができるのかを伝えることが必要です。
⑩M&Aに関するニュースや本で勉強したことを教えてください
M&Aに関するニュースや本で勉強した内容を尋ねるこの質問では、あなたの業界に対する知識と興味の深さを確認することが目的です。最新のM&Aトレンドや具体的な事例、学んだことを具体的に説明することで、業界への熱意と理解度をアピールすることが重要です。
Good回答:最近のM&Aニュースや関連書籍から学んだ具体的な知識や洞察を説明し、それがどのように自分のキャリアに役立つかを述べる。
NG回答:一般的な情報や表面的な知識だけを述べ、具体的な学びや洞察が不足している回答。
- 最低5冊以上は本を読んで業界研究を進める
- M&Aのニュースについて、双方のビジネスモデルやシナジー、スキームについてを分析して説明できるようにしておく
M&A業界未経験者の転職は対策が必須
M&A業界への転職を目指す未経験者にとって、しっかりとした対策は不可欠です。業界の専門知識やスキルはもちろん、面接で問われる質問への準備が重要です。各フェーズでの面接官の意図を理解し、質問の背景にあるポイントを押さえて対策を進めることで、未経験者でも成功する可能性が高まります。
徹底した準備が内定への道を開く鍵となるでしょう。
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異業種からの転職は業界特化エージェントの選考対策を
異業種からM&A業界への転職を目指す場合、業界特化のエージェントを利用することで、選考対策が効果的に行えます。
エージェントは、業界のトレンドや企業の求める人物像に精通しており、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。模擬面接や個別の選考対策を通じて、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。
エージェントの支援を活用して、異業種からの転職を成功させましょう。弊社での選考対策方法を説明します。
M&A仲介業界で聞かれる質問集を使った模擬面接
まずは、M&A仲介業界で聞かれる質問集を使った模擬面接を徹底して行います。
30個の質問の何を聞かれても即答できるぐらいの準備を重ねていきます。この準備で最低10回以上は模擬面接・回答作成などの面談時間をいただいています。
各社の選考傾向を踏まえた個別の模擬面接
M&A仲介業界全般の質問の回答を作成・練習を行なった次は、各社の傾向に従って対策を行ないます。
M&A仲介各社それぞれが求めている人材が異なります。それぞれに回答方法を分析して練習を行ないます。弊社キャリアアドバイザーは、各社の傾向を踏まえた面接官になり切って模擬面接を行なえるため、本番と同等の経験を積むことができます。
例:M&A総合研究所は短い時間で簡潔に「即戦力」になれるのかをアピール
例えば、M&A総合研究所の面接は面接時間が短い傾向にあります。短い時間の中では話したい内容が複数になってしまうと、結局何が強みだったのかを伝えきれません。簡潔に、強みを伝えれる練習をどれだけするかが選考突破のカギになります。
まとめ

M&A仲介業界への転職は、未経験者にとっても大きなチャンスですが、しっかりとした対策が必要です。本記事では、面接でよく聞かれる質問とその意図を解説しました。これらのポイントを押さえて、効果的な準備を行いましょう。
【重要なポイント】
- 自己紹介・自己PR:
明るく端的に、営業職にふさわしい印象を与える。 - 高校・大学・現職の選択理由:
一貫性を持ちつつ、嘘をつかない。 - 学生時代の取り組み:
M&A仲介業界で活かせるスキルや強みを強調。 - 現職選択理由:
具体的なキャリア目標に結びつけて説明。 - 転職のきっかけ・転職の軸:
キャリアビジョンと長期的な視点を持っていることを示す。 - 志望動機・志望理由:
業界の特性と自分のスキルセットを具体的に説明。 - 会社選びの軸:
業界や企業についての深い理解を示す。 - キャリアプラン:
3年、5年、10年の具体的な目標を明確に持つ。 - 仕事での成果:
具体的な成果とその理由を説明し、異業種でも活かせるスキルを強調。 - M&Aに関する勉強内容:
具体的な知識や洞察を説明し、志望度を示す。
業界特化エージェントの利用:
模擬面接や選考対策を通じて自信を持って臨む。
徹底した事前準備:
企業研究と業界知識の深化が鍵。
徹底的な準備と業界理解を深めることで、M&A仲介業界への転職成功への道が開けるでしょう。エージェントのサポートを活用して、効果的な対策を進めてください。
よくある質問

Q:新卒の就活も支援してくれますか?
もちろん完全無料で可能です。
新卒就活であっても中途転職と同等の選考対策を行なっています。
Q:どういった企業を紹介してくれますか?
上場大手企業はもちろんのこと、数人規模のM&A仲介ブティックもご紹介しております。
例:日本M&Aセンター・M&Aキャピタルパートナーズ・M&A総合研究所
Q:本やHPだけでは拾えない情報はどうやって収集しますか?
採用セミナーやYoutubeなどの情報が非常に理解が深まるコンテンツとなっています。弊社でもおすすめのYoutubeなどをご紹介しています。また、新卒に当たってはインターンなどに参加することをお勧めしています。
M&A仲介業界へのサポート体制 No,1
– キャリアラダーの転職・就活支援 –

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M&A業界で理想の未来を実現しましょう!
- 書類作成から徹底サポート:応募前面談は驚異の10回以上
- 熱量No.1アドバイザー:求職者以上の情熱で伴走
- 徹底的な選考対策:平均30回以上の緻密な準備
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