転職市場で優秀な営業マンのセカンドキャリアとして注目が集まっているM&A仲介会社。高い年収と合わせて激務なイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。転職するにあたり、確認しておくべき働き方について、本記事では業界経験者が徹底解説していきます。
目次
M&A仲介会社って何をやっている会社?
M&A仲介会社がやっている事を簡単に説明すると、譲渡企業と譲受企業のマッチングとM&Aの実行に必要なコンサルティングです。もちろん、専門性だけでなく、顧客との信頼関係の構築など、ウェットな側面も求められるのがこの仕事の独特な部分だと考えています。そんなM&A仲介会社のコンサルタントはどのような働き方をしているのでしょうか。実際にM&A業界で働いていた筆者が全てを明かします。
近年高い年収が期待できるということで、優秀な営業マンのセカンドキャリアとして大人気
近年、M&A仲介会社は各方面から注目を浴びています。筆者が日々転職希望者の方とご面談する中で、一番多く耳にする転職の希望理由は、平均年収の高さです。しかし、もちろん簡単に稼げるわけではなく、大きな仕事を1名か2名で行うため、一人当たりの責任は重く、ストレスも多いです。詳しい仕事内容は、「M&Aコンサルタントの仕事内容を徹底解剖」をご覧ください。
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M&A仲介会社の働き方について
M&A仲介会社での働き方を一言で表すと、自由です。筆者がこの業界に飛び込むときは、この自由というのがすごく魅力に感じていました。しかし、物事は一長一短、自由であればあるほど会社が個人に期待する成果が高いので、苦しい側面もあります。
日々の仕事では、日中は顧客と商談等のフロントワークをし、夜は資料作成等のデスクワークをするというスタイルをとる方が多いと思います。M&A仲介業は平たくいうと情報ビジネスです。顧客と商談をしなければ売り上げが上がることはないです。
一般的なサラリーマンが帰路につく頃、帰社をして次の仕事の準備をするというイメージです。帰宅時間は、担当している案件によります。成約が近いフェイズであれば、大変忙しく筆者自身も会社に泊まった経験があるほどです。しかし、通常期は20時頃には帰宅していました。
営業スタイルに働き方はよる。激務に陥るのはどんな人?
M&A業界では大きく働き方は2つあります。以下では、2つの働き方について解説し、激務との関連性についてお話していきます。
どんな案件でもとりあえず受けてしまうタイプ
不動産には、いい不動産と悪い不動産があり、株にもいい株と悪い株がありますよね。同様に、M&A案件でもいい案件と悪い案件があります。つまり、前者は多くの譲受企業が欲しがる人気の会社であまり時間と労力がかからない案件、後者は欲しがる譲受企業が少ない不人気の会社で時間と労力のかかる案件ということです。
どんな案件でもとりあえずは受けてしまうタイプとは、いい案件も悪い案件もなんでも営業で取ってきてしまうということです。これを行うと、案件はたくさんあるけれどもなかなか成果が上がらなかったり、同時に受け持つ案件の数によっては、あまりに忙しくなりすぎて、回らなくなってしまうこともあります。つまり、激務だけど全然売り上げは上がらない=年収も上がらないという地獄のような状態になる可能性がある人です。
一方で、案件数は相対的に多いため、びっくりするような成約件数や売り上げを実現する可能性を持っている方です。
働き方としては、平日は21時、長くて24時まで勤務、土日もどちらかは働き、成約が近い案件が重なると徹夜もありというイメージです。20代中盤から30代中盤のガツガツ働きたいビジネスパーソン、仕事が大好きでのめり込みたい方、若いうちは死ぬ気で働きたいという人はこのタイプが多いです。ただ、自分の時間が取れないことが多いので、プライベートも重視したい方や奥様もしくは恋人からの理解がないと厳しいかもしれません。
「いい案件しかやりませんよ」タイプ
賢いタイプです。このタイプの人はいい案件しかやらないので、「どんな案件でもとりあえず受けてしまうタイプ」の人よりは仕事にも余裕があります。しかし、いい案件と悪い案件の見極めは、業界が長い人でも難しく、自分の感覚を信じるしかないということです。場合によっては、いい案件だったのに、悪い案件と判断してチャンスを逃してしまう可能性もあります。そして、いい案件はごろごろ転がっているわけではないので、このタイプの方は年間に1件か2件しか成約に導けないことが多いです。そうすると、もしうまくいかなかったときに売り上げがゼロなんていう可能性も秘めています。
働き方としては、平日は20時までには帰宅、土日はしっかりと休む方が多いと思います。30代中盤以上の方で、ゆとりを持って仕事をしたい方、管理職の方などにこのタイプの方は多いです。激務にはなりづらいですが、案件が少ないのでプレッシャーは大きいです。
どちらのタイプで働くかはあなたの戦略次第
一番最初に、この仕事は自由な働き方ができるとお伝えしました。要するに、どのような仕事の仕方をしても成果が上がれば会社にいづらくなることはありません。もちろん、夜遅くまで残っていたとしても評価されることはありません。あなたが、このやり方でやれば成果が上がるだろうという戦略を、前職のつながりや働き方を鑑みて決めていただければ良いかと思います。
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