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【転職情報】事業会社のM&A部門への転職!M&A仲介会社からの転職は?最近の動向と共に解説!

M&A仲介会社からのキャリアパス!?

M&A仲介業界はまだまだ盛り上がりや市場の成長が期待できますが、中には次のキャリアについて考えているM&Aアドバイザーもいるのではないでしょうか。本記事では、M&A仲介会社からのキャリアパスについて、事業会社のM&A部門への転職を中心に解説していきます。

M&A仲介会社の勤続年数は?

M&A業界の勤続年数について、有価証券報告書を基に以下の表にまとめております。各社に大きな差異はなく、勤続年数は約3年間となっております。

会社名 勤続年数
日本M&Aセンター 3.4年
M&Aキャピタルパートナーズ 3.16年
ストライク 2.5年
オンデック 2.77年
名南M&A 3.1年

平均勤続年数は、一般的な勤続年数と比較をし、短いように見受けられますが、決してブラックな環境という訳ではありません。M&A業界での働き方については以下記事をご覧ください。

詳しくは次の章で説明しますが、現在のM&A業界では同業他社への転職が圧倒的な割合を占めています。そのような背景から、決してM&A業界がブラックという訳ではなく、一般的には約3年間は同じ会社に在籍し、その後ステップアップや心機一転を志して同業他社へ移るケースが多い様子です。同業他社に関する情報は以下記事をご覧ください。

しかし、その後のキャリアが全て同業他社という訳ではありません。次の章では、同業他社以外のキャリアパスについて、解説をしていきます。

M&A仲介会社のキャリアパスは?

M&A仲介会社から同業他社以外のキャリアパスは、事業会社のM&A部門、FAS、PEファンド、独立の大きく4つの選択肢が占めているとお考えください。以下より、それぞれのキャリアパスについて解説していきます。

事業会社のM&A部門

M&A仲介会社では、譲受企業として接していた企業への転職になります。最近、M&Aに取り組む企業が増えてきたことから、M&A担当者を独自で採用する企業も増加しています。事業会社のM&A部門へは、FAとしてM&Aに取り組んできた人材と仲介としてM&Aに取り組んできた人材の大きく2つのバックグランドを持つ人材が多数を占めています。そのような中で、M&A仲介会社からのキャリアパスは、名だたる上場企業ではなく、中堅規模の上場企業や規模感の大きい未上場企業となるケースが多いです。理由は、M&A仲介会社が主に扱う案件サイズは株式価値で、数億〜数十億の案件であることが多いため、そのような案件規模を買収ターゲットとする事業会社がM&A仲介会社からのキャリアパスとなります。

FAS

Big4を中心としたFAS(Financial Advisory Serivice)への転職となります。FASへの転職では、英語力が必須となりますが、M&A仲介会社のキャリアパスとして比較的若い人材から人気を集めています。FASでは、「仲介型」ではなく「FA型」でM&A案件を担当していくため、M&A仲介会社とは違った醍醐味や楽しさを感じることができるでしょう。また、ファイナンスに関する知識については、M&A仲介会社よりFASの方が身に着けることのできる環境のため、M&A仲介会社にてM&Aやファイナンスに関心を持ち、そこを深堀したい方には最適な環境だと考えます。

PEファンド

少数ではありますが、PEファンドへの転職を成功させる方もいます。特に、PEファンドではM&A仲介会社や銀行との付き合いが非常に大切になる(案件のソーシングから)ため、M&A仲介会社で活躍をしM&A業界に人脈を築いている方は重宝されるでしょう。また、一般的にPEファンドは、譲渡企業のオーナーを口説く必要があるため、最近では営業力を必要とするPEファンドも出てきました。PEファンドは今後、ソーシングとエグゼキューションで役割分担を進める可能性もあります。M&A仲介会社からPEファンドへ転職をし、エグゼキューション(ファイナンスの理論等を用いたバリュエーションなど)で活躍するのは一定のハードルがあることは事実ですが、ソーシングはM&A仲介会社が得意とする領域の1つでもありますので、キャリアパスとして増加していく可能性もあることでしょう。

独立

最近増えているキャリアパスの1つです。M&A仲介会社で培った人脈や多数のビジネスモデルを見てきた経験から、独立を選択する人が増えています。その中で多数を占めているのは、M&A関連の事業で独立をする人です。特に、M&A仲介会社はアセットを保有する必要や許認可の取得も不要であり気軽にスタートできるため、M&A仲介会社を新たに設立する動きが増えています。現在、急成長中のM&A仲介会社のベンチャー企業であるM&AベストパートナーズやGrowthix Captial、M&Aコンサルティングなどは、大手M&A仲介会社の社員が独立して設立した会社です。また大手M&A仲介会社でなくとも、Pear Captialなど、中堅のM&A仲介会社であった社員が独立して設立した会社もあります。また、M&A仲介会社ではなく、M&A業界への転職エージェントを設立するケースも増えています。現状では、M&A仲介会社から独立した社員の多くは、M&A関連のビジネスで起業するケースが多いです。

事業会社のM&A部門とは?必要なスキルは?

事業会社のM&A部門とは、譲受企業の経営企画やM&A担当として、M&A案件のソーシングからエグゼキューション、PMIなどを担当する部門です。最近、多くの会社がM&Aに取り組んでいることから、自社でM&A担当を設ける会社が増えています。中でもM&A仲介会社からのキャリアパスは、名の通った東証1部上場企業ではなく、中堅企業のM&A部門が多い現状です。理由は、先述した通り、M&A仲介会社で主に扱っていた案件サイズと同等の規模感で買収する会社の方が、M&A仲介会社での経験が活きることが多いからです。またそのような会社は、M&A仲介会社からソーシングをメインで行っているため、M&A部門の担当者とM&A仲介会社の担当者が共通言語で会話が可能となり、案件がスムーズに進みやすいという利点もあります。合わせて、そのような案件は、後継者不在案件などのオーナー会社の案件であることが多いため、自社の魅力やグループ入りする事のメリット等を説明し、オーナー会社から自社を譲受企業として選んで貰う必要があるので、一種の営業力を必要とする場合もあります。

上記から、事業会社のM&A部門では、一定以上のM&Aやファイナンスに関する知識(M&A仲介会社の担当者とのコミュニケーション)、一定以上の営業力や説明力(オーナー会社へ自社の魅力やグループ入りする事のメリットを説明)が求められます。そこから、特定の業界の事業会社へ転職する場合は、該当業界の一定以上の知識やM&A経験があるとプラスに働きます。

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