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【直接取材】4Mの村田社長へインタビュー!M&Aを活用した企業の総合イノベーション支援とは?!

今回は4M株式会社(以下、4M)の村田社長へインタビューを実施しました。M&AのマッチングだけでなくM&Aの戦略立案からM&A後のPMIまで、クライアント様の企業価値向上支援を一気通貫でサービス提供をしている4M。自社の事業内容や社風、求める人物像などをインタビューしてきましたので、4Mへの入社を検討している方は必見です!

事業内容

水上:本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、事業内容について簡単にご説明をお願いいたします!

村田:宜しくお願いします。弊社はM&Aをベースにクライアントの企業価値向上を行う総合イノベーション支援企業です。単なるM&Aのマッチング(仲介)ではなく、M&A戦略立案からM&A後のPMIまで一気通貫で実施することが特徴です。またM&Aだけではなく、自己資金を使った投資業務を行なっていることも弊社の特徴です。戦略策定〜M&A〜PMI〜事業成長までを自社でも行なっているため、実務を活かしたM&A仲介を展開することが可能です。

水上:ありがとうございます。M&Aのマッチングだけではなく、その前後もご支援しているという事が特徴なのですね。マッチングの前の部分にあたる戦略立案について、詳しくお伺いできますか?

村田:はい、我々はクライアントに対して、ヒアリングしながら一緒に中期経営計画やビジョンを策定するところからご支援しております。ゴールを設定してそのゴールまでどのように成長していきたいかをこちらからのご提案をしてすり合わせをしながら成長戦略を策定するところから入ることが多いです。そのような中で、M&Aが必要と考える場合については、M&Aの選定やその支援を行うイメージです。

水上:クライアントがM&Aを実行する場合には、どの程度の規模感の案件が多いのでしょうか?

村田:クライアントにより異なりますが、今までの実績から概ね譲渡価格で5,000万円前後が多かったですが、最近では譲渡対価1億円〜5億円が平均値になっております。    

水上:ありがとうございます。買収後のPMIにも関わっていく、というお話がありましたが、実際に貴社のコンサルタントがハンズオンで入っていくイメージですか?

村田:そうですね、我々はPEの投資事業も行っているので、そこで得たPMIの知見を活用しながらという形です。業界の知見については、子会社であるイノベーション創出のためのプラットフォームを運営しているSEEDER株式会社(以下SEEDER)と連携しながら取り込んでいきます。

水上:PMIや子会社の知見やノウハウを活用できるのはいいですね。PE投資も行っているのですね。

村田:はい、現在はデザインプロダクション、薬局チェーン等に投資をしています。規模感は売上高で2億~20億前後です。私も深く関与し、多い会社で週に2-3回、関わりが少ない会社でも最低月1回打ち合わせをしています。また、弊社のコンサルタントで携わっているメンバーもいますので、中期的にPE投資に絡んでいく事は可能です。

水上:ありがとうございます。他のM&A仲介会社と比較して、幅広く業務の関わりがありそうですね。戦略立案の上流工程から関わっていく点やPMI支援で企業価値の向上を支援していく点は戦略コンサルに似ている部分がありますね。

会社設立の背景

村田:そうですね。我々は大手広告代理店の子会社からスピンアウトして立ち上がった会社になりますが、スピンアウト前の会社で大手クライアントに対して新規事業開発に特化したコンサルティング業務を行なっていたメンバーで4M社は構成されているため、バックグラウンドが戦略コンサルである点が特徴的です。また提案資料のみを作るコンサルティングではなく、提案資料をもとに自分たちが実際に実務も行う点が特徴です。

水上:大手広告代理店の子会社からのスピンアウトになるのですね。大手広告代理店とのパートナー関係等はあるのですか?

村田:はい、パートナーシップの関係にあります。M&Aの依頼件数の内、約半数は大手広告代理店経由での案件となります。規模感は大手広告代理店経由での案件の方が大きいイメージですね。

他M&A仲介会社との差別化ポイント

水上:ありがとうございます。バックグラウンドが戦略コンサルという点もユニークですね。

村田:はい、他M&A仲介会社との差別化ポイントはまさにそこです。弊社は戦略コンサル出身者のバックグランドを活かして戦略立案を行い、マッチング、そしてM&A後の企業価値(売上/利益)の向上まで一気通貫で支援を行います。通常のM&A仲介会社は現状マッチングが主になっており、マッチング前後のプロセスには大きくは関与しておりません。それにより、買収後のミスマッチやシナジーの未発揮による買手、売手双方にとっての不幸が生じると弊社は考えております。マッチング前後のプロセスまで責任を持って支援を行うからこそ、私達は真剣に”本当にこのM&Aを実施すべきなのか”クライアント視点で考え抜きます。それが信頼獲得に繋がっていると自負しています。

水上:確かに、単なるマッチングだけでなく本当に顧客が求めているのは前後のプロセスという話もありますよね。マッチングだけでなく、会社の総合的な成長を支援するというのが村田社長や貴社が大切にしている事なのでしょうか?

経営理念や村田社長が大切にしている事

村田:そうです、弊社のミッションは、”We form your innovations”であり、中長期イノベーション戦略を梃子にしたM&AならびにFASの提供を通じてクライアント企業のイノベーション実現を形(form)にすることを支援しております。大企業中小企業問わず、挑戦している会社 / 社長を、支援することが僕らの使命だと思っております。またクライアント企業だけではなく、その業界にインパクトを残すことを意識しております。

水上:M&Aはあくまで手段でしかないという事ですね。

村田:そうです。更に、M&Aを進めるにあたっては、各業界に精通している人の考えや意見も取り入れる必要があると考えております。先程、子会社のSEEDERと連携するという話をしましたが、エグゼキューションにおいてもSEEDERと協力関係を築いております。

水上:どのような協力関係なのでしょうか?

エグゼキューションにおける外部のギグワーカーの活用

村田:SEEDERは各業界に精通したプロフェッショナル人材を100名以上囲っているプラットフォームを運営しております。弊社ではギグパートナーと呼んでいるのですが、そのプロフェッショナル人材と協力しながらM&Aを進めることによって、業界の知見を深めて、より現実的な、確度の高いM&Aができるようになると考えております。

水上:いい連携ですね。一般的にM&Aコンサルタントは業界がバラバラでM&Aに対する理解は深いですが、前提となる業界に対する理解は深くない事が多く顧客の満足度が十分でなかったり、ミスマッチが起きやすい現象が起きていると聞いていますから、そこをカバーできるような仕組みなのですね。

村田:そうですね、弊社が強みとしている特徴の一つだと思います。

水上:ありがとうございます。業界の知見はSEEDERと連携してとの事でしたが、未経験者が貴社へ入社して、M&Aについてはどのような形で学んでいくのでしょうか?

未経験者が入社してからのフロー

村田:入社して1年間は既存社員1名がメンターとして週1定例を行いながら業務を進めてもらいます。メンターにつきながらまずはOJTで業務行なってもらい、徐々に仕事を覚えてもらいます。また、作成中にはなりますが社内教育制度(具体的には教育動画、マニュアル)を整備しております。ただ、前提としてM&A事業部を立ち上げて2期目になるので、大手と比べたら教育制度は未整備な方だと思います。

水上:ありがとうございます。OJTで仕事を覚えていくという事ですね。社員の方はどのような方が多いのですか?

写真左:代表取締役 村田 寛治氏、右:取締役 王 銘浩氏

社員の特徴

村田:社員は比較的若く、20代のメンバーで構成されております。バックグラウンドは創業メンバーが戦略コンサル出身、中途入社メンバーは大企業で営業経験のあるメンバーを雇用しております。仕事上は上下関係なくフラットに意見が言える環境です。

水上:ありがとうございます。現状、社員は何名いるのでしょうか?

村田:現在は3名ですが、8月には2名の新入社員を予定しているので、合計5名になる予定です。来期は5名の採用を計画しており、再来年で10名の体制を目指していきます。

水上:かなりの採用スピードですね。社員の働き方についても教えてください。

社員の働き方

村田:働き方に関しては裁量労働フレックスを取り入れているため、働く時間、始業終業時間の管理は社員に任せております。またリモートワークは積極的に取り入れておりますが、クライアントに出向くことが多いため最近は出張が多い印象です(出張先でのリモートワークも可)。

水上:ありがとうございます。出張が多いとの事ですが、貴社のクライアントは全国に渡るのですか?

村田:そうですね、本州に限りますが地方は多いです。地方と関東とでは、概ね6:4くらいの比率でしょうか。特に、最近は東海地方が多くなっているかもしれません。

水上:地方のクライアントが多いという事ですね。社員のモデル年収はどのようなイメージでしょうか?

社員のモデル年収

村田:経験などを踏まえて要相談ですが、固定給30万/月〜+インセンティブとなっております。固定給についてはミニマム30万/月からで、毎年昇給します。またインセンティブについては評価にOKRを導入しておりますので、OKRに応じて固定給0-8ヶ月のインセンティブを年1回支給しております。

水上:そういう事ですね。OKRのインセンティブも考慮すると、年収は360万円~600万円前後が1年目の想定という事ですね。一般的なM&A仲介会社で採用されているM&A成約報酬のインセンティブなどは設計中のようなイメージですか?

村田:はい、ご認識の通りです。弊社ではM&A仲介以外にも戦略立案等も行っているので、どのように設計するかは悩みどころです。現時点では、戦略立案も含めて最低報酬は900万円でのサービス提供となっております(戦略立案300万円、M&A成約600万円)。ですので、900万円を最低ラインとしてインセンティブ制度を設計中となります。

水上:ありがとうございます。続いて、選考において重要視するポイントを敢えて3つ挙げるとしたらどのような事でしょうか?

選考において重要視する3つのポイント

村田:そうですね、敢えて3つに絞るとしたら以下のポイントだと思います。

①営業力:対面の話す内容を理解し、同じ目線で意思疎通ができ、可愛げがある。
②好奇心:新しい知識や経験を好奇心持って意欲的に吸収したいと考える。
③責任感:状況の変化やイレギュラーな場面においても真摯に対応することができ、逃げない。

水上:ここを重要視するのはどのような背景がありますか?

村田:①については、営業する上でという観点で意思疎通ができてかつ、中小企業の社長へ可愛がられるというのは重要だと考えているからです。②については、今後入ってくる社員は立ち上げメンバーになるという事であり、また他のM&A仲介会社と違って戦略立案を起点としたM&Aになるので好奇心を持ってインプットできる方を求めています。③については立ち上げ期でもあるので実際結構大変なこともあります。M&Aはトラブルも起きやすく、ピンチをチャンスに変えられるポジティブ志向、逃げずに真摯な対応ができる方を求めています。後は、一緒に会社を作って行ける方、一緒にチャレンジできる方を歓迎しています。

水上:立ち上げ期なので高い採用水準だとは思いますが、立ち上げ期に参画できるのは魅力ですよね。また、私としては立ち上げ期だからこそできる内定者懇親会が印象的でした。

村田:ありがとうございます。懇親会は今後も開催していく予定です。懇親会では面接では聞けなかったプライベートの部分の受け答え、候補者の体系、オーラを見ています(笑)

水上:面接だと緊張している方も多いですからね。貴社の将来像について教えてください。

将来像

村田:はい、ミッションにもありますが、4M社は挑戦している企業をFAS・M&Aを通して支援する会社です。その中で企業だけではなくて業界業種職種の広い範囲にインパクトを残したいと考えております。現在の事業を成功に導く、すなわちお客様の現在価値を生み出すだけではなく、今後は将来価値の創造も加えていくべきであり、企業を取り巻くそこに産業、社会、時代という目線を入れて、新規事業への参入、異業種への転換、あるいはM&Aなど、非連続な成長を実現しながら、その可能性を広げていく支援を行います。最終的には挑戦する企業とともに日本のGDP減少、事業承継問題などの課題を解決していきたいと考えています。

水上:ありがとうございます。企業の成長を総合的に支援していく会社になるという事ですか?

村田:頭でっかちな戦略だけ提言するような会社ではなく、一緒に成長、支援できる会社、その会社のステークホルダーとなる事を目指していきたいと思います。業界を変えたい、規模の拡大など挑戦する会社をサポートし、自分が当事者、1メンバーで支援していくという事を大切にしています。成長のためにM&Aが必要なら提案しますし、M&A後の支援もしていきます。

水上:一般的なM&A仲介会社やコンサルティング会社より当事者意識を大切にしながらサポートしていくという事ですね。最後に、村田社長からメッセージをお願いします。

村田社長からのメッセージ

村田:弊社はM&Aはその業界の為に必ずなると思って支援をしております。特に、労働集約業界の再編が必要だと考えています。これは個人的に発信していることなのですが、「スマートに狂え」をモットーにしています。各業界を変えていきたいという心いきが、時には周りから見たら狂っていると思われることもあります。実際に弊社は狂気的な人が多いですね(笑)。

熱量高く、真剣に取り組み、周りを信じて、勇気を持って行動する。そんな方を求めております。日本の挑戦する企業の、成果が最大限になる支援を一緒にやりましょう!ありがとうございました。